必要な物

現在は休業しましたが、母親は理髪店を営み父親の収入は全て貯金に回し一切手をつけることなく家計を支えていきました。母の収入もほぼ通帳。

それは、無駄な贅沢をさける生き方でした。まず麦茶は毎日作る!もちろん家のご飯も朝昼晩と毎日作ってました。スパーの総菜やレトルト食品にインスタン食品、もちろん冷凍食品もありませんでした。無駄な飲料水やお菓子も一切買いませんでした。雑巾は子供達の使い古した靴下やパンツを利用して、使えるものは徹底的に使い倒す!とかなりの倹約家でした。

ですが、月に一度の父親の給料日の翌日には外食の日がありました。小さい頃はレストランでの夢のお子様ランチは絶対禁止でした。保存料や着色料の食品が体へ与える影響に関してもこだわりが強かったってのものありますが。内容ですかね、それのコスパ面でお子様ランチを嫌ってたんだと思います。

代わりに頼んだものは、お子様ランチより値段が高い大人用のメニューでしたが、それは内容がしっかりしてたのでOKだったのでしょう。回りのテーブルの子達が食べている、おもちゃ付きで旗が立っち可愛い容器に入ったお子様ランチを横目で見てたのを覚えています。

小学校に上がると、同年代の友達の家に遊びに行ってお昼が重なるとインスタントラーメンが食べれたりしてそれが凄く楽しみでした。初めて食べたチャルメラの袋のラーメンには感動してスープまで全部飲み干したのを覚えています。友達は麺だけ食べてスープは全て残していたんですが、その時はこんな美味しい物を残すなんて!って思いました。冷蔵庫にあるオレンジジュースにコーラにお菓子とそろってました。うちではそれ全てが禁止でした。基本的なものは全て母親の手作りの食事でしたので、もちろん濃い味の調味料をさけた味付けで子供が好みそうな冷凍のミートボールや赤いウインナーにハムは絶対食卓には並びませんでした。オレンジジュースも保存料やら良くないものが入ってるという事で基本は手作りの麦茶でした。今思えば感謝ですが、当時はやはり友人が羨ましかったです。

記憶には無く大人になって聞いた話しですが、5歳くらいの頃に親戚のおじさんにソフトクリーム買ってもらい、もちろん母親にバレたら怒られるので、そっと自宅の前でおじさんと食べてたらしく、すると母が外に出て来て見つかってしまい、手からアイスを叩き落とされ、哀れにもアイスは地面に…そしておじさんは相当怒られてたみたいです。

アイス一つで、母親からかなり怒られたおじさんを想像したらウケました。

クリスマス

そんな母はもちろん容赦なしでした。サンタは来ない企業の金儲けと、はっきりと教えられました。小さい頃にそんな事言われたって理解出来る訳なく。毎年泣きわめきながらクリスマスツリーの購入を依頼をしてました。

子供にとってのクリスマスやお正月、行事毎は絶対的なものでしすから必死でした。

それから数年、他の兄弟達も大きくなり色々と余裕が出たのと末っ子パワーで毎年泣きわめいた成果で小学校2年生の時に漸く許可がおりました。そして、両親とクリスマスツリーを買いにいきました。凄く嬉しくて、その年飾り付けたツリーは年を明けて3月頃まで飾っていました。もちろん暇が出来るとチカチカと電球もつけて。。これまでのロスを取り返す様に。

クリスマスシーズンになるとお店で見かける紙で作られたお菓子がはいった銀色のブーツが売られてます。当時、それが凄く欲しくてたまらなかったので、その頃から厳しかった母も色々とわがままを聞いてくれうようになり、お願いしてお小遣いをもらい近所のスーパーにそれを買いに行った事を覚えてます。25日の朝起きたらベッドの横にある状態にセットして、セルフでクリスマスを楽しんでいました。

基本的なクリスマスのプレゼントは無く、それら分のプレゼントは現金支給で自動的に自分名義の預金口座へといきました。もちろんお正月のお年玉や誕生日、その他のイベント事にもらえる物も全て預金口座へ流れていきました。

それでも、お祝い事の日にはお寿司やらケーキやらそれらしい物は食べられました。でも、小さい時には通帳に行くお金やそれらの食べ物よりも、おもちゃやお菓子が欲しくてたまりませんでした。

今では、確かにお菓子の詰め合わせなんかコスパ低いし無駄な買い物だとは思います。

全てが禁止ってな訳ではありません。何年かに一度は国内旅行もできました。北海道、東京、大阪、熊本にと他の兄弟達はディズニーランドやらと。

お金を使うところでは使ってくれました。ただ無駄な物に対しての拒絶が凄かったです。

〝他の兄弟達″

自分は兄が二人姉が一人と、四人兄弟で少し離れた末っ子なんですが、他の兄弟の時代はもっと厳しかったみたいです。なので「お前ばかりずるい」と良く言われてました。両親も年齢も重ねて丸くなったようです。

〝父親″

父親もそれに合わせた生活でした。酒、タバコ、ギャンブルと余計な事はしない人です。典型的な公務員体質。まぁ実際に公務員だったんですが、、、

家のすぐ側にある役所で仕事を終えると2分で自宅に着きます。もちろん毎日まっすぐ帰ってきます。同僚と飲みに行くんでもなく。。ランチも弁当ではなく昼休みに家に食べに帰ってきてました。

帰宅後に父は母の店の掃除やら手伝いをして子供を見るという日々でした。

父親の現役時代は車のガソリン以外に何にお金を使ってたんだろうか。。その車も家族と出かける時にしか使いません。趣味を聞くとTVで見る映画のなんとかロードショーだと答えてました。映画館に行くのではなく、テレビのロードショーで済ませるところが、これまた父らしい。趣味らしいものといえば、夜寝る前になるとウイスキーを一口飲むくらいですね。母親にとってほぼお金のかからない優秀な旦那だったと思います。

イベントごと

母は良く言ってました。年がら年中お祭りだらけで、企業は遊ばせてお金をつかわせ過ぎよ!と。正月にバレンタインデー、ひな祭り、節分。最近ではハロウィーンがすっかり稼ぎ時になりました。

法事や風習もあれやこれやと買わせる商売になってると。先祖を大事にするのもいいけど、生きてる人も大変なの(笑)っと言っていました。

冠婚葬祭や職場での付き合いお歳暮やお中元と世間との付き合いや見栄の張り合いとそいった事、等。

ジューンブライドや土用の鰻ってのも色んな理由付けがありますが、結局は当時、儲けが減る時期にとった対策のマーケティングのようです。恵方巻きもそうだとか。

自分も母親の様には生きれませんが、本当に必要な物と欲しい物のそれから無駄な物のバランスを改めて考えて見たいとおもいます。小さい頃は母親の言っている事が理解できなかったのですが、年を重ねる毎に良く分かるようになってきました。それに、ネットが普及して今まで裏に隠れている人、企業、社会の裏にある意図が見えやすくなってきたせいもあるかもしれません。

とにもかくにも、母親のモノの本質の見分け方を見習わなくちゃいけない、と深く感じる次第です。ネット時代の遥か前から商売の本質に気づいていた母親。天性の商売人気質なんでしょうね。

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